やきゅいく

少年野球×子育て×晩酌 Enjoy Baseball Life

パワプロから深みを増す、野球への興味

世の中で、ゲームから野球に入る人もいるだろう。

 

これまで我が家で見向きもされなかった、実況パワフルプロ野球

 

いま、パワプロが脚光を浴びている。

 

わたしが任天堂Switchを購入したのは2年半前だった。

 

購入した直後にコロナウイルスが流行したため、巣ごもりのような生活に重宝していた。

 

その頃から、我が家にはパワプロは存在していた。

しかし、我が家の流行は「あつまれどうぶつの森」だった。

 

そこから長きにわたるあつ森時代が続いた。

あつもり、と言ったら「熱盛」を連想するのはもう古いようだ。

 

我が家で野球ゲームが脚光を浴びるということはなかった。

 

しいて言うならば、わたしがパワプロをやっていた。

ゲームに対しての情熱が下がっているわたしにとっては、没頭とは程遠い、息子に野球の気を引きたいという心持で電源を入れるに過ぎなかった。

 

息子は1年前、小学校3年から野球を始めてくれた。

自分で始めると宣言したとはいえ、当初は父に付き合わされているという雰囲気をかもしだしていた。

同じ学校の同じクラスの子ども達や、近い学年の子ども達との交友関係の広がり。

体を動かしながらみんなと練習を楽しむ。

そんな状態が好きなわけで、野球の本質的な楽しさとはかけ離れたところで、少年野球を楽しんでいた。

野球の楽しみ方は人それぞれなので、それについて言及することはない。

 

そんな息子は、野球の練習以外で野球をやる必要がないのだ。

息子は恐らく、わたしが企画した課外授業に付き合うという感覚で自主練をしていた。

 

ところが、最近は変化が起きている。

 

野球のルール、試合での動き、勝敗を身をもって経験していることが要因だと思う。

以前より自宅で練習することに抵抗がない。

 

そして、パワプロを手に取って、楽しんでいる。

 

サクセスという選手育成モードが存在するのだけど、それが良いらしい。

高校入学から3年生の引退までで、プロ入団を目指すというサクセスストーリー。

 

ゲーム上で良いことが起きても、悪いことが起きても、主人公キャラや友人キャラのリアクションを見ては、大笑いしている。

 

そして、そのゲームを通じたわたしからのアドバイスを、ちゃんと聞いている。

 

パワプロを通じて日々の練習の大切さや、チームの絆や、すぐにはうまくならないけど、積み重ねると大きな力になっているということまで。

 

野球への理解と、吸収力が別人のごとく違っている。

 

息子はこんなことを聞くのだ。

「今の僕の力をパワプロの能力に置き換えるとどんな数値?」と。

少年野球の全国大会に出る子どもたちレベルと比較して、数値化してあげた。

 

ミートG パワーE 走力D 肩力D 守備F 捕球G

 

空振りが多いが、打球はあたれば外野までとぶ。守備は一歩目の準備次第では急激に伸びる可能性があるよ。肩はDだけど、送球は×がつくかな。

 

それを聞いた息子はまんざらでもない。

そのポイントをどう上げるか、ゲーム感覚で考えているような顔をしていた。

 

野球はスポーツだ。まさにゲームなのだ。

楽しむ感覚が身につけば、本当に伸びる。

 

まだ、礼を言うには早すぎるかもしれない。

 

いま、我が家ではパワプロが脚光を浴びていて、わたしも注目している。