少年野球のイベントがあった。
親子野球という行事だ。
自治会で運営されている少年野球なので、6年生の引退が近い時期に、勝ち負けばかりではなくて、親子で楽しめる時間を作るイベントだ。
すごく、魅力的な行事だと思った。
野球ができるだのできないだのとやっていたヨチヨチ時代から、成長した6年生の時期。
そのひとつの節目に行う行事としては、とても楽しめた。
朝集合して、お母さんチームと試合、お父さんチームと試合という事で行われた。
お母さんチームとの試合は、6年生+低学年で、6年生は逆打席で打つという特殊ルール。
お父さんとは高学年のみで試合。
6年生の親子対決というのがひとつのイベントという事で、親がピッチャー、子どもがバッター、その逆という形で対決していた。
初心者で入って、成長して、いまがある。
その成長したところを親として味わう、噛み締める良いタイミングなんだと思う。
僕はファーストで出て、途中でピッチャーを挟んで、またファーストという流れだった。
ピッチャーとしては、よく打たれた。
7割くらいで、真っ直ぐの同じ球速で投げたけど、みんな良く捉えていた。
想定外に打たれてビックリした。
肩を壊したとは言え、まあまあの球速のはずなのだけど、打たれたよー。
特に3.4番の5年生コンビには、外野の深いところまで持っていかれたという印象。
来年が楽しみだと思う。
お昼を挟んだ午後は、子どもたちの遠投と打球飛距離の測定をした。
3年生の息子は、遠投は36メートル、打球の飛距離は35メートルだった。
遠投は学年×10メートルがひとつの指標なので、よく出来た方ではなかろうか。
今後のためにも、褒めたら嬉しそうだった。
1番遠くに投げたのが5年生の子で60メートル。なかなかの遠投力だ。
後で、我こそはというお父さんも投げるということになった。お声がかかり投げざるを得なくなったので、投げてみた。
衰えを実感する、75メートルの遠投だった。
この75メートルは、色々なものを乗り越えたからこそある、遠投だと思う。
僕はマウンドからも届かない、塁間などはもってのほかというほどに肩を損傷して、CTスキャンで見てもらったら「もう治りません」と、お医者殿に完全にサジを投げられた人間なのだ。
痛い時はロキソニン飲んで凌いで下さい。しばらくすれば日常生活は送れますよ。
みたいな事を言われただけで、ロキソニンを処方されて帰される、という経験をしている。
その後も痛くて痛くて、痛みに耐えて内野をしている程度の人であり、2度と野球選手への復帰は困難だと思っていた。
子供もいない時代のその時に「子どものバッティングピッチャーをやる位の肩は残しておきたい」と思って、極力消耗しないようにしてきた。
それが今、奇跡を起こしている。
遠投なんてもう出来ないと思っていたけど、投げられるようになっている。
高校野球を投げ出したあの日から、また野球をやろうと思ったあの日。
野球をやっていた、そして挫折した痛恨の財産が、少なからず今、そしてこれからの人生に活きてくる。
今、全ての事に感謝したい。
そして、それを見た息子や、子どもたちが刺激を受けてくれたら、もっと良い。
足はガクガク、肩はズキズキ、明日の朝、目覚めたら、身体がどうなっているのかがとても不安ではあるw
明日から、また楽しみの連続だ。