僕は、コントロールに自信がある。
野球の、制球力のことだ。
肩はもう壊してしまっているけど、軽く投げるだけなら、ほぼ狙ったところにボールが行く。
そんな親とキャッチボールをしていたので、息子は正面の球以外のキャッチングが、弱い。
球が逸れると、取れないという現象が起きていた。
これは少年野球に行って、同じ世代の子供とキャッチボールをしたら良くわかった。
お互いにコントロールが悪いので、お互いが取れない。球拾い合戦の様相だ。
まずは、捕球する形だなぁ、と感じた。
少年野球では、短い距離でゴロとフライの練習をしてくれた。
ただ、あまり形を教えてはくれないので、そこは自宅で補習した方が良さそうだった。
そこで、息子に提案してみた。
平日の夕方に、30分ほどの練習をしたらどうかと。
ただし、あくまでも息子がやりたいと思う時のみである事が条件だ。
親がやらせる形では、強制になってしまう。
息子はスンナリと提案を受け入れて、週に1回か2回、始めることになった。
というのも、今度はスタメンで試合に出られるチャンスが来るからだった。
B戦、という練習試合がある。
小学校4年生以下限定で、ひよこルールというシステムを用いた試合だ。
実力というよりも人数的に、試合に出られそうなのだった。
そのおかげで、息子は上達したいという気持ちが高まっていた。
まずは少年野球でやっている、ゴロとフライを10メートルくらいの距離で反復した。
そして、素振りのフォームも見る様にした。
正直言って、すっごく形がなっていない。
ゴロ捕球の時は足が閉じているし、フライはバンザイ当たり前。
投げるのも手投げだから、ヘロヘロの球でコントロールも乱れる。
素振りはドアスイングだし、手打ち。
どこから手をつけようか、よりどりみどりだ。
とはいえ、最初はこんなものだ。
まずは短い距離で「取れる、できる」を楽しんで。エラーや失敗で「何故だろう」を考えて。
自発的な試行錯誤が大事だと教えてあげたい。
息子のステータスをパワプロ風に数値化。
パワー F
ミート G
走力 F
肩力 G
守備 G
捕球 G
腰主導でのスイングが多少できるようになってきたけど、まだまだこれから。
試合きっかけとはいえ、やる気に満ちている姿は、本当に奇跡を見ているようだ。