子どもを育てるということはどういうことだろうか。
子育てということについて考えている。
子育てというと、自分の子どもを育てることを連想する。
当然、僕もそうだった。
最近は少年野球の保護者として、まあまあ多くの、決まった子どもたちと毎週会う。
そして、野球について指導することもある。
僕は野球経験者であるから、野球のやり方はわかる。
そしてルールも知っている。
でも、教えることについてはとてつもなく素人だ。
そこで、勉強と研究を始めた。
最初は、野球の指導法や練習方法を探っていた。
飽きさせない練習、楽しくできる練習・・・。
当然、一定の効果はある。
でも、最近は少し考え方が変わってきた。
僕が追っていること、それはあくまで野球の技術的なところであり、本当の意味の育成ではないのではないか。
そう思うようになってきた。
子育ては、野球がうまくなることではないと思う。
野球を通じて、どんな成長曲線を描いてくれるのかだろう。
練習は週末の半日のみ、怒声罵声の禁止、投球数制限による肘肩の酷使防止、勝利至上主義ではなく勝ちに行く姿勢。
半日の練習で、野球が上手くなるのか。
この「野球が上手くなるのか」という僕の考え方から見直す必要があると感じている。
スポーツは、ルールのある遊びだ。
特に少年時代は、娯楽やレクリエーションの延長線上にあると思う。
自ら楽しむ姿勢が重要で、強制されて行うのではなくて自らが判断して行うことがないと、結果本人の時間と労力が大幅にムダになってしまう。
本当に理想として描く姿は、ひとりひとりが「勝利を目指して真剣に遊ぶ」姿勢でいてくれることだろうと思った。
僕は指導者としてスタート地点に立ってもいないのだけど、野球において息子に犯した失態があり、指導者には向いていないという自覚がある。
特に指導の場で、自分の子どもに厳しく、人の子どもに甘いも違う。
いまここにいる全ての子どもに、ほんのわずかでもいい影響を積み重ねてプレゼントしていくことが必要だと思う。
であるならば、自分自身を見つめなおして、すぐにでも変えていく必要がある。
子育てしながら、自分もさらに大きく変わる時が、また来た。
成長って、とても楽しいです。