僕は、社会人です。
こう言うと、どう伝わるんでしょうか。
社会人という言葉から、何を想像しますか?
そして、社会人のゴールって、どこにあるんだろう。
自称社会人である僕が、社会人のゴールを考えてみたい。
まずは、己を知ってみる。
「社会人」って、なんだろう
そこからかい!
社会人とは、何か。
なるべく正確に理解すべく、調べます。
大辞林によると
① 学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人。
② (スポーツなどで)プロや学生ではなく、企業に籍を置いていること。
③ 社会を構成している一人の人間。
という意味合いがあるようです。
なるほど、そうなんですか。
① 学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人
これ、ひも解いていくと結構シビアな事を言われています。
学校や家庭などの保護から自立して、生活する人。
・学生ではない
・親に頼っていない
・未婚で家から出ている
この3コンボで既に、ハードル高そう。
学生では無いことが前提で、親に頼らず家から出ている人が社会人というならば、学生で、親と同居して、未婚である。
こういう場合は社会人とは言わない・・・という定義なのだろうか。
今の時代なら、発する人の状況次第で炎上しそうな表現です。
これを実数値で見てみます。
日本の総人口はおおよそ1億2618万人。
15歳から64歳までが7517万人います。
そのうち、高校生が316万人います。
65歳以上でも働いている方はたくさんいらっしゃいますが、18歳以上でも働いていない(学生)が340万人ほどいるので、相殺します。
親と同居している未婚の20歳以上の方は、1,400万人ほど。
ここまでのデータから、大辞林で言うところの「社会人」という人は
日本においては5,801万人いる、ということになりますね。
② (スポーツなどで)プロや学生ではなく、企業に籍を置いていること
これは意外に感じました。
野球やサッカーなどのプロ選手。相撲とかもそうなのでしょうか。社会人ではない?
企業に籍を置いていることが前提だなんて、ちょっと違和感があります。
時代錯誤な感じがするんですけども・・・。
この数値を見てみます。
社会人とは、企業人であるという意味合いのようです。
大中小企業分類上で、企業就労人数は4,794万人ほど。
単純な割合になってしまうので大まかな数字にはなりますが、これによって「社会人」という人は、日本においては4,794万人程度と考えられます。
③ 社会を構成している一人の人間
この表現をまず1番上に持ってきた方が、社会人という言葉がしっくりきます。
社会は人があっての社会ですよ。ひとりひとりが構成していると言えるので。
この表現であれば、生きているみんなが社会人である。と置き換えられなくもない。
そうすると「成人」や「働き手」という意味での、社会人の定義じゃなくなるのか。
③に置かれているだけあって、補足的説明という気もする。
つまり社会人とは
今までの話をまとめてみると。
・サラリーマンを始めとした企業人
・自立して生活する人
・社会を構成する人
の事を言い、4,794万人くらい日本にいる。
ということになりそうです。
僕もその中のひとりである。
自称社会人ですけどもね。
英語では社会人という言葉が無い
日本語でいう社会人という言葉。
英語だとあまり該当する言葉が見当たらないそうです。
「社会人」とは、日本独自の言葉のようで、ガラパゴスワードってことなのでしょうか。
何だか解釈が企業人=社会人ですからね。
英語圏には終身雇用無いからかな。
日本も無くなってきてきてますが。
先ほどのの3つの表現からすると、
①は、adult = 成人
②は、worker = 労働者
③は、citizen = 市民
に、当てはまりそう。
成人というからには責任も伴い、自立してる気もする。ただし、学生でも成人。年齢で自動昇格できてしまいます。
労働者は企業人とニアイコール。しかし、イコールではない。企業に属さない労働者は沢山存在している。
市民という言い方、③に合っていますね。そう考えると、③は社会人の意味にしては広義的になってしまう。
と、いったように、一言で表す言葉が無いです。
では、一言ではなくて説明のつく英語をさがしてみたところ、こんなワードにたどり着きました。
・go out into the world
・member of society
これなら、社会人となりそう。
英語が得意でもない僕が感じる印象。
・go out into the world
そのまま横に読んでみると、進出して世界に入っていく。
何だか、前向きねー。
成人したからとから学生が終わるからなるんじゃなくて、世界に(自ら)進んで入っていく、能動的に世界に進んで行く、一員になる、というイメージに受け取れる。
・member of society
社会の一員、すなわち社会人。
これの方が直訳で「社会人」と読めます。意味として日本語の社会人と同義かは、残念ながらネイティブに聞くしかないです。
この2つの言葉だと、
・go out into the world
僕の私見としては、こちらの方が前向きに進んでる気がして、好印象です。
ゴール決められそう。
ゴールとは
ゴールって、なんだろう。
そこからかい!
スリランカ南部の都市。コロンボの南東約120キロメートルに位置し、インド洋に面する。古くから港が開かれ、アラブ人が貿易の拠点を・・・
それ、ゴール!!(Galle)
ボケがわかりづらいわ!
大辞林によると、
① 競走・競泳などで、着順の決まる一番最後の地点。決勝点。
② サッカー・バスケットボール・ラグビーなどで、ボールを入れ得点すること。また、その得点となる一定の枠内。
③ 駒を進めて着順を競うゲームの終着点。上がり。
④ 最終的な目標点。 「学問に-はない」
ふむふむ。そうだねぇ。
①から③について
ゲームやスポーツにおいての得点、地点、終着点。よく認知されてますね。
④最終的な目標点
最終的な目標点
目標点ってしっくりきますね。
目標、目的が無いと前に進まないです。
最終的な、とは。
ひとつのプロジェクトや流れの中での最終地点が、ゴールということなのでしょう。
学問に終わりはない、というよくある言葉の意味からも、ゴール=終わり と、とることはできます。
つまりゴールとは
目標到達点が、ゴール。
目的、目標到達による終わりのこと。
ただし、終わりがあれば始まりがある。
ゴールは新たなる始まりという意味合いもあります。始まりの前の一区切りがゴールとも言えるのではないかと考えます。
先程の学業の話し「学問に終わりは無い」といいつつも、学生のゴールは、卒業。
これは終わりではなく、過程の修了、目標到達点としての一区切り。
例えの一つに、結婚はゴールではなくスタートだ!なんて良く使われた言葉もあります。まさにその通りだ!
社会人のゴールを考える
さて、パーツはある程度揃いました。
社会は発展の繰り返し。
学生のゴールは卒業ですが、社会には終わりがない。小学生は中学生、次のステージが待っている。
社会人としてのゴールは、深いな。
ここから先は、いち社会人としてのゴールを考えたいと思います。
いち社会人としてのゴール
仏陀の言葉があります。
過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。
世界に(自ら)進んで入っていく、能動的に世界に進んで行く、一員になる。
go out into the world.
この言葉が良いなと感じます。
・社会や家族や自分のありたい姿があって、そのために目的意識がある。積極的に取り組んでいく。
・目の前にあることを、一生懸命、人に寄り添って取り組んで行く。その先には思いもよらない、素晴らしい事が待ってる。
どちらにしても「志」を持って進んで行くことは凄く良いことだ。
僕が至った結論としては、ゴールは目指すものであり、常に通過点である。新しいスタート地点なんだと身をもって感じている。この先にある、思いもよらない楽しい出来事を想像しながら、遊び心でゴールを通過して行きたい。
なんだ、この話は!?
固いです。硬球くらい固いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
※参考資料
総務省統計局
平成26年経済センサス-基礎調査
大辞林 第三版